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いちばんはだれ?

サッカーワールドカップ、
いちばんになるのはどの国か、
連日、目が離せません。

今日は、「いちばん」をテーマに、
絵本"Den stora tävlingen"
(「いちばんはだれ?」
Petra Szabo/John Kilaka 作)
をご紹介します。

ある日、村におはなしやさんがやってきました。
子どもたちは、わくわくしながら、
耳をかたむけます。

おはなしのはじまり

さあ、おはなしのはじまり、はじまり・・・・・・


人間たちが、なんでも競って、
いちばんを決めるように、
動物たちも、競争をして、
いちばんを決めることになりました。


最初の種目は、かけっこ。
みんな、おしあいへしあいしながら、
懸命に走ります。

かけっこ

ところが、ネズミは、
ゾウのしっぽにぶらさがり、
まんまと一番先にゴール。
「ずるいぞ、ネズミ!」


次は、きのぼり。

きのぼり

トリは、すーいと飛んで、
らくらく、一番乗り。
「ずるいぞ、トリ!」


つづいて、やりなげ。

やりなげ

一番遠くになげたのは、ゾウ。
一番上手になげたのは、サル。
一番高くなげたのは、キリン。

さて、勝ったのは、いったいだれ?


最後の種目は、うた。
一番上手にうたうのはだれ?

カラオケ

みんなでいっしょにうたうと、
楽しくて、
だれもかれも、
いちばんを決めることなんて
忘れてしまいました。

「だれがいちばんかなんて、
分からないや。
みんなそれぞれ、
いいところを持っているんだもの」
「でも、
みんなで何かするのって、
楽しいね」


動物たちは、
みんなでいっしょに
おはなしをすることにしました。

またおはなし


さあ、おはなしのはじまり、はじまり・・・・・・


個性を認め合ことの大切さが
伝わってくる絵本です。

この絵本は、国の異なる二人の作家の合作です。
作者のPetra Szaboさんは、ドイツ出身、
John Kilakaさんは、タンザニア出身です。
異なる二人の作風が、
一つの作品の中で混ざり合い、
独特の味わいを生み出しています。

このような、国を超えての合作を試みた絵本が、
スウェーデンでは、最近増えているようです。

文と絵をそれぞれ分担するケースはもちろん、
今回の絵本のように、
絵と文ともに二人で作り上げるケース、
多言語で書かれた絵本などもあります。

異なる文化を味わい、楽しむ。
まさに、絵本が世界をつないでくれています。

スポーツの世界もしかり。
いちばんにはなれなくても、
互いの国を尊重しつつ、
正々堂々戦うことが大切。

日本代表メンバーのみなさん、
お疲れ様でした。



スウェーデンのサッカー少年たち。

サッカー少年

スウェーデンは、
今回のワールドカップには出場していませんが、
次の大会をめざして
がんばれ、
日本、スウェーデン!





(絵本の写真は、作者の許可を得て掲載しています。)


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テーマ : 本の紹介
ジャンル : 学問・文化・芸術

馬のいる暮らし その2


絵本"Hästfesten"に出てくるような、
ヨットに乗ったり、空を飛んだりする馬には
出会えませんでしたが、
スキーをする馬なら、コチラ。

dalahästen åker skidor

これは、Dalahäst(ダーラナ馬)という、
木彫りの馬です。
スウェーデンの中央部にある、
Dalarna(ダーラナ)地方の民芸品です。

馬は、材木や鉄鋼石を運んだりする、
運び屋として、古くから、
人々の貴重な労働力となってきました。

人々は、馬とともに働きながら、
仕事の合間に、木切れで、
子どもたちのおもちゃにと、
馬の人形をつくりました。

この木彫りの馬の人形が、
やがて、ダーラナ馬として、
世界に誇る民芸品となったのです。


色付け

職人さんの手で、一体一体、
丁寧に塗られていきます。


水玉模様の馬にご注目。

Pippis häst

『長くつしたのピッピ』に登場する、
主人公の女の子ピッピが飼っている馬も、
ダーラナ馬になっていました。


実際のピッピと、その馬。
(ピッピの劇より)

ピッピの劇


ピッピの馬は、
子どもたちにも大人気。

lekveckan i käringsparken (4)

気分はピッピ?
公園で、水玉模様の馬に乗る
女の子を発見。


今も昔も、
おはなしの中でも、実際も、
馬と人とは、
とても親しい間柄なのです。








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プロフィール

きただい えりこ

Author:きただい えりこ
スウェーデンに留学し、児童文学と文芸創作を学ぶ。
現在は、スウェーデンの絵本・児童書の翻訳と紹介にたずさわる。
スウェーデン児童文学翻訳家。
よみうりカルチャー荻窪教室「絵本で学ぶスウェーデン語」講座講師。
日本の絵本・児童書をスウェーデン語に翻訳し、スウェーデンで紹介もしている。

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