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浜辺の意外な出会い

夏も終わりに近づきましたが、
夏休みの思い出に、
こんな絵本はいかがでしょう?

"Strandstaden"
(「はまべのおうち」
Karin Cyren作・絵 Alfabeta社)

おうち作り

女の子が、はまべで
おうちをつくっていると・・・

マッチョなこびとがやってきました。

マッチョ登場

おうちが気に入ったマッチョくん。
そばにあった石を持ち上げて、
トレーニングに励みます。

OL登場

今度は、スーツ姿の女の人が
やってきました。

事務所をつくってあげると、
バリバリ仕事をこなします。


つぎにやってきたのは、
おじいさん。

爺さん登場

映画館をつくってあげると、
おおよろこび。
さっそく、映画に見入っています。


つづいて、
コックさんに、ボートに、
農家のおじさんに、
サッカーチームの一団に・・・

さわぐ皆の衆

つぎからつぎへとやってきて、
レストランがほしい、桟橋がほしい、
牛小屋がほしい、サッカー場がほしいと
さわぎたてるので、

とうとう、怒った女の子は・・・

せっかくつくったおうちを
めちゃめちゃに
こわしてしまいます。

怒り爆発

何もかも
台無しになってしまって、
みんなは、しょんぼり。

反省

でも、
力を合わせて、
映画館をつくりなおすと

みんなでおやつ

みんなでなかよく、
映画を見て、
おやつを食べました。

夜のはまべ

女の子が帰ったあとも、
映画は、
まだまだ、
つづきます。


スウェーデンとフィンランドの間にある、
オーランド島のはまべ。

Lilla Holmen

泳いでいる人や、日光浴をしている人に混じって、
はまべにいるのは・・・

påfågel

こびとならぬ、クジャク!

じつは、はまべのとなりは、
ちょっとした公園になっていて、
小動物がはなし飼いにされているのです。

djurparken.jpg

こんなはまべなら、
想像力もかきたてられそうです。
絵本に出てくるこびとたちにも
出会えるかもしれませんね。


すてきなはまべのある、オーランド島。
日本と意外な関わりもあります。

オーランド島は、
フィンランドに属していますが、
公用語は、スウェーデン語で、
自治権を持っています。

この自治獲得に関わったのが、
当時、国際連盟事務次官だった、
新渡戸稲造です。


Inazo Nitobe tavlan

1921年、ジュネーブで行われた、
国連会議の様子。
(オーランド島の観光パンフレットより)

左から2番目、
立っている日本人らしき人物が、
新渡戸稲造のよう。


självstyrelsegården

オーランド島の政府官邸。
この夏、訪れましたが、
新渡戸稲造についての資料は、
残念ながら、何もないとのこと。

日本人が、オーランド島の
自治獲得に関わった事実は、
島の人たちには、
ほとんど知られていないようです。




(絵本の写真は、作者および出版社の許可を得て掲載しています。)

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テーマ : 本の紹介
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

きただい えりこ

Author:きただい えりこ
スウェーデンに留学し、児童文学と文芸創作を学ぶ。
現在は、小学校の司書をしながら、スウェーデンの絵本・児童書の翻訳と紹介を行っている。
よみうりカルチャー荻窪教室「絵本で学ぶスウェーデン語」講座元講師。
日本の絵本・児童書をスウェーデン語に翻訳し、スウェーデンで紹介もしている。

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