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光のルシアの舞台裏

もうすぐ、待ちに待ったクリスマス。
が、スウェーデンでは、その前に
一大行事が待っています。

12月13日に行われる、ルシア祭です。

白い衣装に身を包み、
光の冠をかぶった聖女ルシアと、
おつきたちが、
ろうそくを手に行進し、
歌をうたいます。

この行事は、学校や職場など、
スウェーデンの全国各地で行われ、
主役のルシア役は、
毎年、投票などによって
選ばれます。

ルシア役は、
女の子たちのあこがれの的。
おはなしの中でも、
ルシア役をめぐる、
女の子たちの熱き戦いが
繰り広げられます。

絵本
"Allihop"
(「みんな」 Anna-Clara Tidholm作・絵
En bok för alla社)
に登場する、ロシータの
小学校のクラスでも、
ルシア役の投票が行われました。

ルシアの投票


ロシータは、
みごとルシアに選ばれ、
大よろこび!

でも、
ルシアになれなかった
親友のリーサは、
すねてしまいます。

リーサ怒る

リーサと仲直りしたい一心で、
ロシータは、ルシア役を
リーサにゆずることにしますが・・・


あきらめきれないロシータ

ルシアをあきらめきれず、
ロシータは、その夜、
なかなか眠れません。

よく日、
リーサの家を訪れたロシータは、
リーサが大切にしている、
ガラスの動物の置物を
わざと、こなごなに割ってしまいます。

くだけた友情

この置物は、
ロシータが、友情のあかしにと、
リーサにプレゼントしたものでした。


こんなふうに、
ルシア役をめぐり、
女の子の友情に
ひびが入ってしまうことも。


しかし、このルシア役、
実際に体験してみると、
けっこう大変です。


なぜかルシアに選ばれてしまった私

衣装は、
ビッグなスウェーデン人サイズのため、
私には大きすぎて、裾を引きずってしまい、
頭の冠も、重くて、ずり落ちてくる始末。

冠のろうそくは、なんと本物。
火が燃え移らないかと
ハラハラするわ、
ろうが垂れて
髪の毛にくっつくわ・・・。

加えて、
ルシア一行は、行進の後、
何曲も合唱をしなければならず、
歌詞を覚えるのにも一苦労。

苦肉の策で、
手に持ったろうろくの柄に、
お経のように歌詞を書きつけ、
カンニングペーパーがわりに
使いました・・・。


仲直りのルシア祭

ロシータとリーサも、
最後には仲直りをして、
すてきなルシア祭を祝います。


絵本"Allihop"には、
他にも、いろんな子どもたちが登場します。

Allihop表紙

なんでも決めたがりやのフリーダ。
内気で、いつも一人ぼっちのエバート。
わがままで、だだっ子のブリッタ。
家庭で、問題をかかえているジョニー。

まさしく、十人十色。

私がスウェーデンで通っていた学校は、
「国民高等学校」という、
北欧生まれの独特な形態のもので、
やはり、いろいろな生徒たちが集まっていました。

不登校を乗り越え、
新しい環境で学び直そうとする人、
ハンディキャップのある人、
様々な国からの移民や難民の人などなど。

国民高等学校では、
すべての人に開かれた教育の場という
コンセプトのもと、
多様なコースが用意されています。

私が学んだのは、
児童文学と、文芸創作のコースですが、
他にも、
学習障害の人たちのための
読み書きのトレーニングコースから、
移民のためのスウェーデン語習得のコース、
教会のオルガニスト養成コースといった
専門的なものまであります。

様々なバックグラウンドを持つ人々と
出会える学校は、
まさしく、
スウェーデン社会の縮図のようです。



(絵本の写真は、作者の許可を得て掲載しています。)


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テーマ : 本の紹介
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

きただい えりこ

Author:きただい えりこ
スウェーデンに留学し、児童文学と文芸創作を学ぶ。
現在は、スウェーデンの絵本・児童書の翻訳と紹介にたずさわる。
スウェーデン児童文学翻訳家。
よみうりカルチャー荻窪教室「絵本で学ぶスウェーデン語」講座講師。
日本の絵本・児童書をスウェーデン語に翻訳し、スウェーデンで紹介もしている。

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