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増える移民たち

前回は"Lättläst"(やさしく読める本)
についてご紹介しました。

読み書きが困難な人たちも、
そうでない人たちも、
だれでも楽しめるLättlästの本は、
スウェーデンでは、とても普及しており、
図書館にも、多くの種類が置かれています。

Lättlästの棚


読み書きが困難な人たちの中には、
障害を持つ人だけでなく、
母国語の異なる移民の人も含まれます。

そこで今回は、
「移民・難民」をテーマに
数回にわたって
レポートしていきたいと思います。


スウェーデンは、
全人口約960万人のうち、
他国のバックグラウンドを持つ人たちが
15パーセント以上を占める、
積極的な移民受け入れ国家です。

この比率を日本にあてはめてみると、
日本の総人口1億2千万人のうち、
実に1800万人が、
移民ということになります。

スウェーデンが
いかに移民を受け入れているか、
分かるかと思います。

移民の町Rinkeby

通りを歩いていると、
すれ違う人はみんな移民、
聞こえてくるのは、スウェーデン語ではなく、
アラビア語や異国の言葉ばかり、という町も。


スウェーデンには、
移民や難民の人たちのための
スウェーデン語習得のコース
(Svenska för invandrare:
移民のためのスウェーデン語コース。
略してSFIと呼ばれます。)
があり、無料で通うことができます。

著者は、先日スウェーデンを訪れ、
母校のSFIクラスを取材してきました。


この日の授業に参加したのは、
12人。
アフガニスタンやトルコ出身の人、
そして、半数以上の7人が
シリア出身でした。

スウェーデンは、2013年から
シリア難民をすべて受け入れる方針を
打ち出しているため、
シリアからの難民が急増しています。

学校の近くの小さな町で、
家族と再会できるのを待っているお父さん。

つい先日、
家族と再会でき、
スウェーデンで
新しい暮らしを始めた人。

弟と二人で逃れてきて、
今は、エンジニアになるため、
大学進学をめざして、
スウェーデン語を学んでいる青年。

一家で会社を経営していたのに、
戦争で亡命を余儀なくされ、
スウェーデンに逃れてきた人。

いろんな人がいました。
つらい経験をしてきただろうけれど、
皆、明るく冗談を言い合っているのが
とても印象的でした。

折り紙レクチャー

学校の教室。
この日の授業では、
著者が日本について紹介し、
みんなで折り紙をおりました。


生徒たちは、研修に行ったり、
居住許可の申請や審査を受けるため、
移民局に行ったりと
それぞれ忙しく、
全員がそろうことは
なかなかないそうです。


移民や難民の人たちが
増えているのを受け、
絵本やおはなしの中でも、
そうした人たちが
取り上げられるようになってきました。


次回は、
そんな彼らが、
文化の違いにとまどいながらも、
スウェーデンで居場所を見出そうとする
おはなしをご紹介したいと思います。



次回の更新は、9月下旬の予定です。








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テーマ : 本の紹介
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

きただい えりこ

Author:きただい えりこ
スウェーデンに留学し、児童文学と文芸創作を学ぶ。
現在は、スウェーデンの絵本・児童書の翻訳と紹介にたずさわる。
スウェーデン児童文学翻訳家。
よみうりカルチャー荻窪教室「絵本で学ぶスウェーデン語」講座講師。
日本の絵本・児童書をスウェーデン語に翻訳し、スウェーデンで紹介もしている。

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