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友だちのカタチ

新学期がはじまりました。
心機一転、
新しいクラスに、新しい友だち。

絵本"Tyranno"
(「ティラノ」 
クリスティーナ・ムライ・ブロディーン 作
ベッティナ・ヨハンソン 絵 ボンバート社)
の主人公サラにも、
新しい友だちができました。

ティラノサウルスのティラノです。

新しい友だち

ティラノは、サラにしか見えません。

朝ごはんを食べていると、
ティラノがいたずらをして、
コップをひっくり返してしまいました。

困ったティラノ

「あたしのせいじゃないよ。
ティラノがやったんだよ」
でも、ティラノが見えないパパは、
サラのいうことを信じてくれません。

幼稚園でも、

幼稚園

ティラノは、ちっともいうことをききません。

みんなティラノが悪いのに、
起こられるのは、サラばっかり。

サラ怒られる

でも、幼稚園から帰るときには、
ティラノも
ちょっと反省しているみたいでした。

ティラノ反省

「ティラノを
幼稚園につれてっちゃいけないよ。
みんなに迷惑をかけちゃいけないんだよ」
パパのいうことを、
サラはしずかにきいています。

すると・・・

いつのまにか、
ティラノがいなくなってしまいました。

バイバイ、ティラノ

ティラノもおうちへ帰ったみたい。
もう、しばらくは
きっと遊びに来ないでしょう。


さて、この絵本、
ちょっと変わっているところが
いくつもあるんです。

それぞれの絵を
じっくり見てみてください。

まずは、サラのお父さん。

食事の支度や、
幼稚園の送り迎えをするのは、
みんなお父さんです。
お母さんは、まったく出てこず、
いるのかどうかも分かりません。

スウェーデンでは、
男性が家事や育児をするのは
一般的ですし、
ひとり親の家庭もめずらしくありません。

サラの幼稚園の先生も、男の先生です。
よくよく見ると、先生のうでには、
なんと、いれずみが。

ショールをかぶっている女の先生もいます。

子どもたちも、
髪や肌の色がさまざまで、
いろんな国の出身の子がいるようです。

移民を積極的に受け入れている
スウェーデンの社会がかいまみられます。

車いすに乗っている男の子もいます。
障害のある子もない子も
いっしょに学べる環境が整っているのも、
福祉国家スウェーデンならでは。


次回は、
スウェーデンのバリアフリーについて、
さらにご紹介していきたいと思います。

(次回の更新は、4月末頃の予定です。)



(絵本の写真は、作者及び出版社の許可を得て掲載しています。)
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テーマ : 本の紹介
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

きただい えりこ

Author:きただい えりこ
スウェーデンに留学し、児童文学と文芸創作を学ぶ。
現在は、スウェーデンの絵本・児童書の翻訳と紹介にたずさわる。
スウェーデン児童文学翻訳家。
よみうりカルチャー荻窪教室「絵本で学ぶスウェーデン語」講座講師。
日本の絵本・児童書をスウェーデン語に翻訳し、スウェーデンで紹介もしている。

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